アキニレ
(Ulmus parvifolia)
[にれ科 にれ属]
本州(東海地方以西)、四国、九州のほか中国、台湾、朝鮮半島に分布する落葉高木。東海地方から関西地方の低地に多く見られ揚輝荘にもたくさん自生しています。
アメリカキササゲ
(Catalpa bignonioides)
[のうぜんかずら科 きささげ属]
北米原産の落葉広葉樹。ササゲのような実がなるところから。中国原産のキササゲと比べると葉が裂けないこと、葉の裏に毛が密生すること、花が白で紫褐色の斑点があることなどで区別できます。
アヤメ
(Iris sanguinea)
[にれ科 にれ属]
北海道、本州、四国、九州のほかシベリア東部や中国東北部にも分布する北方系多年草。花弁の付け根にある綾目(あやめ)模様でカキツバタやノハナショウブと見分けます。丈夫で育てやすい花です。
アラカシ
(Quercus glauca)
[ぶな科 こなら属]
本州西部、四国、九州のほか中国、台湾に分布する常緑高木。照葉樹であるが、人為的攪乱に強く雑木林にも多く見られる。揚輝荘にも自生えのものがたくさん見られます。
イロハモミジ
(Ace palmatum)
[かえで科 かえで属]
福島県以西の本州、四国、九州のほか朝鮮半島に分布する落葉高木。名は掌状に分かれた葉を「イロハニホヘト」と数えたことに由来します。揚輝荘にたくさん植えられており、秋にはきれいな紅葉を見せます。
オニユリ
(Lilium lancifolium)
[にれ科 にれ属]
北海道、本州、四国、九州のほか中国、朝鮮半島にも自生します。日本の各地に普通に見られますが、中国からの渡来種とも考えられています。葉腋にある零余子(むかご)から発芽します。
カキツバタ
(Iris laevigata)
[あやめ科 あやめ属]
北海道、本州、四国、九州のほか朝鮮、中国東北部、シベリア東部に分布する多年草。湿原に群生します。花弁の付け根にある白い楔模様で見分け、葉に主脈は見られません。
キショウブ
(Iris pseudacorus)
[あやめ科 あやめ属]
西アジアからヨーロッパ原産の多年草で明治の中頃渡来したとされます。丈夫で美しい花ですが環境省の指定する「要注意外来生物」なので移植などには注意が必要です。
キチジョウソウ
(Reineckea carnea)
[きじかくし科 きちじょうそう属]
本州西部・四国、九州のほか中国大陸などにも分布する常緑多年草。山地のやや湿り気のある日陰に群生。吉祥草と書き、縁起が良いとされ庭に植えられます。
くるめつつじ
(Rhododendron obtusum var. sakamotoi)
[つつじ科 つつじ属]
常緑低木。江戸時代から久留米市付近で、キリシマツツジやヤマツツジなどから品種改良して生み出された園芸品種。やや小型の色とりどりの花を咲かせます。
クロガネモチ
(Ilex rotunda)
[もちのき科 もちのき属]
本州西部・四国・九州・沖縄のほか台湾・中国などに分布する常緑高木。雌雄異株。5月~6月に開花し、雌株は秋に真っ赤な実をつけます。
コバノチョウチンゴケ
蘚苔類(コケ類)は、日本に約2000種類もあり、それぞれが適した環境に分布しています。揚輝荘では、特に環境に適したコバノチョウチンゴケ・ナガヒツジゴケ・ヒメタチゴケ・ホソバシラガゴケ・ハイゴケの5種類を重点的に保育しています。
サギソウ
(Habenaria radiata)
[らん科 みずとんぼ属]
本州、四国、九州のほか台湾や朝鮮半島にも分布する多年生草本。湧水地や湿原に生育します。名は花の形がサギの飛び立つ姿に似ることに由来します。この場所には自然湧水の水脈があり水やりをしなくても育ちます。
シャガ
(Iris japonica)
[あやめ科 あやめ属]
中国原産。古くから日本に渡来し日陰地に自生しています。美しい花を咲かせ群生するので雑草防止を兼ねて育てています。
シャシャンボ
(Vaccinium bracteatum)
[つつじ科 すのき属]
関東南部以西の本州、四国、九州のほか中国、朝鮮半島・台湾などに分布する常緑低木。ブルーベリーの仲間で実は食べることが出来ます。揚輝荘には植栽したと思われるシャシャンボがたくさんあります。
ジャノヒゲ
(Ophiopogon japonicus)
[きじかくし科 じゃのひげ属]
東アジアの森林に広く分布。揚輝荘北園にもたくさん自生しています。法面崩れ防止の「根締め」に活用することを試みています。
ショウブ
(Acorus calamus ver. angustatus)
[さといも科 しょうぶ属]
北海道、本州、四国、九州のほかユーラシア大陸に広く分布する多年草。独特の香りがあり端午の節句にはショウブ湯につかる風習があります。花はミズバショウの近縁であることを示しています。
ジンジャリリー
(Hedychium coronarium)
[しょうが科 しゅくしゃ属]
インドや東南アジアに分布する外来植物ですが、以前から揚輝荘に自生しています。生姜(ショウガ)の仲間らしい風貌をしています。
センダン
(Melia azedarach)
[せんだん科 せんだん属]
四国、九州、沖縄のほかアジアの熱帯・亜熱帯域に分布する落葉高木。花は美しく枕草子に「木のさまにくげなれど楝(おうち)の花いとおかし。」とあります。
ノシバ
(Zoysia japonica)
[いね科 しば属]
北海道北部を除く日本全土に分布します。揚輝荘庭園には創建当初から芝生があったと考えられます。現在でも部分的にノシバの生育が見られ保育に努めています。
ハンゲショウ
(Saururus chinensis)
[どくだみ科 はんげしょう属]
本州以南、朝鮮半島、中国、フィリピンなど分布する。名前は、半夏生(七十二候・7月2日ころ)のころに花を咲かせること、あるいは葉の一部を残して白く変化する様子から由来しっと言われます。
ヒサカキ
(Eurya japonica)
[つばき科 さかき属]
本州(岩手県以南)、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国などに分布する常緑小高木。雌雄異株。暖地ではどこでも見られ、榊(サカキ)が育成 しない地域では、その代用とされます。
フユワラビ
(Botrychium ternatum)
[ハナヤスリ科 ハナワラビ属]
本州から九州の山地に分布するシダ植物。先端に花のように見えるのは胞子を作るための胞子葉。珍しい植物ですが揚輝荘に自生しており保護しています。
マンリョウ
(Ardisia crenata)
[やぶこうじ科 やぶこうじ属]
関東地方以西~四国・九州・沖縄に自生するほか東アジア~インドに広く分布。冬に赤い果実をつけるのでセンリョウなどと正月の縁起物に使われます。
ヤブコウジ
(Ardisia japonica)
[やぶこうじ科 ヤブコウジ属]
北海道(奥尻島)、本州、四国、九州のほか朝鮮半島、中国などに分布する常緑低木。実が秋に赤く熟し別名「ジュウリョウ(十両)」とも呼ばれ正月用の寄せ植え材料として使われます。
ヤブミョウガ
(Pollia japonica)
[つゆくさ科 やぶみょうが属]
関東地方以西の林縁などの湿気の多い土地に自生します。中国、朝鮮半島、台湾にも分布する南方系の植物です。
ヤブラン
(Liriope muscari)
[きじかくし科 やぶらん属]
山地の林床などに生える多年草。日本各地の他東アジアに広く分布します。揚輝荘にはたくさん自生しており、根締めとして育成しています。
ヤマガキ
(Diospyros kaki var. sylvestris)
[かきのき科 かきのき属]
日本の山地にも自生しますが古い時代に中国から渡来した説が有力です。材は家具材などとし、紅葉も美しいので庭木にも植えられます。
ヤマザクラ
(Prunus jamasakura)
[ばら科 さくら属]
本州(宮城・新潟県以西)、四国、九州のほか台湾、朝鮮半島にも分布する落葉高木。日本を代表する花で和歌にも数多く詠まれています。芽と花が同時に開くのが特徴です。揚輝荘の桜はヤマザクラばかりです。
リュウキュウチク
(Pleioblastus linearis)
[いね科 めだけ属]
沖縄諸島原産。日本では珍しい桿が叢生するバンブーの一種です。笹類では最も細長い葉を持っています。
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